最後の晩餐に出会える、ミラノ
ミラノといえばファッションの発信地であり、ミラノ風カツレツの本場でもある、というイメージですが、何と言っても一番有名なのは レオナルド・ダ・ヴィンチ の『最後の晩餐』でしょう。世界中から観光客が押し寄せる街、ミラノの素敵な歩き方を紹介します。
世界を魅了する『最後の晩餐』
映画にもなった人気小説『冷静と情熱のあいだ』で、主人公のあおいが恋人と住んでいた街がミラノ。あおいは読書のため、または物思いにふけるため、よく サンタマリア・デッレ・グラツィエ教会 の中庭を訪れます。この教会の食堂の壁画として描かれたのが、あまりにも有名なレオナルド・ダ・ヴィンチの傑作『最後の晩餐』です。
食堂の壁という生い立ちから、描かれた後も湿気や湯気にさらされ、扉を作るために下部中央を破壊され、ミラノの洪水では2度ほど水浸しになり、何人もの修復家に修復されるという波乱の人生を過ごしたこの壁画。20世紀に入り、後年の修復家の加筆を取り除く大々的な修復作業が行われ、現在ではほぼオリジナルに近い状態に回復したと言われています。テーブルの上に置かれた食事、12人の使徒の驚きに満ちた反応、厳密な遠近法で生み出された構図は今でも人々を引きつけ、1980年には世界遺産となっています。
見学は完全予約制で、1度に入れる人数や滞在できる時間も厳密に管理されています。必ず事前予約をして向かいましょう。教会近辺に宿泊するならホテル アンティーカ ロカンダ レオナルドがおすすめ。日本人マダムのいるホテルで初めての海外旅行でも安心です。
観光スポットをつなぐアーケード
ミラノ中心部にある ドゥオーモ は、500年もの時間をかけて建てられた、イタリアを代表するゴシック建築の教会で、135本の尖塔や巨大なステンドグラスが美しいミラノのシンボルです。徒歩1分の距離には、オペラファン憧れの スカラ座 があり、各公演の2か月前からオンライン予約が出来ます。
この2つの観光スポットをつなぐアーケード、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアは、建物としても綺麗ですが、プラダ本店などのブランドショップからカフェなどが揃うショッピングモールとなっており、ショッピングを楽しみながら一息つける、観光名所となっています。
床のモザイク画に雄牛を見つけたら、睾丸の上に踵を乗せ、くるくると3回回ってみてください。うまく回れたら願い事がかなうそうですよ。
アーケードの出口付近にある個性的なデザインの高級ホテルストラフや、5つ星ホテルのパークハイアットミラノに滞在すれば、買い物し過ぎても部屋に置きに戻れるので安心です。
お腹いっぱいまで食べたいミラノグルメ
日本でもおなじみのミラノ風カツレツは、本場ミラノでは コトレッタ・アッラ・ミラネーゼ と呼ばれ、あちこちのレストランで食べることが出来ます。仔牛肉を黄金色に揚げた何とも食欲をそそる逸品をお楽しみください。
食べ歩きには パンツェロット と呼ばれるミラノ名物の揚げピザが一押し。お手頃価格でミラノっ子気分を味わえます。
最新のファッションも歴史ある芸術も楽しめる街、ミラノには、地下鉄で中心部から少し離れれば連泊しやすい価格のB&Bなども豊富です。ラブホテル代を節約してでも彼と一緒にぜひ訪れてください。