1400年の歴史!善光寺の門前町、長野市
オリンピック の開催で、世界にも名前を知られる長野市。県内には避暑地として有名な軽井沢や上高地があり、自然が豊かな印象ですが、それだけでなく、年間約600万人も訪れる 善光寺 の門前町として、今もむかしも栄えています。
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日本最古の仏像、一光三尊阿弥陀如来像
善光寺のご本尊は、日本最古の仏像と言われる一光三尊阿弥陀如来像。
今から2500年前、インドの大金持ち月蓋の娘が流行り病に倒れ、お金では娘を救うことが出来なかった父親がお釈迦様におすがりしたところ、阿弥陀如来様が現れ、娘と国中の病人を救ってくれたとのことで、月蓋はその後、お釈迦様から阿弥陀如来様の像を頂き、七代五百年にわたって大切に供養していたとのこと。その阿弥陀如来像が百済に渡り、百済から日本にもたらされたという壮大なストーリーを持っています。
今では7年に一度の 御開帳 の時だけ、実際の仏像を見ることができ、ちょうど御開帳の年だった今年平成27年は707万7700人もの参拝客で大賑わいでした。
善光寺の境内には39の宿坊と呼ばれる宿泊施設があります。各宿坊にはお堂があり、住職がいて、 精進料理 などを食べることが出来ます。せっかくの善光寺参拝ですから、宿坊での宿泊も良い体験となることでしょう。
旅行だし高級ホテルに泊まりたい、という方には長野県庁前のホテル国際21長野がおすすめ。 長野冬期オリンピック を開催した際の、IOCの本部ホテルで、善光寺までも歩いて行ける立地です。
もう1つのパワースポット、戸隠神社
日本神話では、天照大神が天の岩戸に入り、世の中が真っ暗になってしまった際、悪い神々がたくさんでてきて恐ろしいことがたくさん起こったことから、再び岩戸に入られては困る、と筋力を象徴する神様である天手力雄命が、岩戸を下界へ投げ捨ててしまった。それが戸隠山だということで、 戸隠神社 には天手力雄命が祀られており、力の神、スポーツの神ということで信仰を集めています。
また、戸隠と言えば 戸隠そば が有名。岩手県のわんこそば、島根県の出雲そばと並んで日本三大そばの1つでもあり、ザルに5~6個の馬蹄型にして盛り付けるのも特徴です。戸隠そば博物館とんくるりんではそば打ち体験もできますよ。
戸隠まで足を伸ばしたら、ぜひ宿泊もしてみましょう。大自然の中のゲストハウス、りんどうなら格安で泊まれるうえに戸隠スキー場まで徒歩1分、夏はブルーベリー狩りや昆虫採集が可能です。
戸隠も善光寺も、あちこち観光したいという方には、長野駅に程近いビジネスホテル、コンフォートホテル長野も良いでしょう。朝食が無料で食べられるので、ラブホテルに泊まるより元気に観光に出かけることができます。
東山魁夷コレクション
善光寺のすぐ東にある 東山魁夷 館には世界最大級の東山魁夷コレクションが収蔵されています。横浜育ちの東山魁夷は、若き日に長野県を旅し、山国の自然に強く感動します。ずっと後になり、自分が長野の自然に大きな影響を受けたこと、いつの頃からか長野の自然を描く機会が多くなっていることに気付き、自家所有の作品を長野県に管理してもらいたいと考えるようになったそうです。
東山魁夷の作品の後ろにある、長野の美しい自然を間近で鑑賞しましょう。
今回は紹介しきれませんでしたが、杏の羊羹を求肥で包んだ玉だれ杏、長野といえば誰もが知っている おやき 、懐かしい甘さの みすず飴 など、観光の合間に買いたいおみやげも豊富です。自然と歴史とグルメの街、長野市は何度も訪れたくなることでしょう。